【留学体験記】留学は根拠のない自信を粉砕するための期間だった

ひっしゃのコラム
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留学への感想は一言で、「自分に期待し過ぎなくなった」。



私は多分愛されて育ちすぎたんだと思います。


 少し勉強が出来ただけでクラスの中ではそれなりにデキるやつだと思われてたし、大学生ウケのいいコミュ力を鍛えただけで、出会った人間はコイツ面白いなって思ってくれた。目の前のことにマジメに取り組んでいたから、先生からの評価も、あったと思う。そういう大学生だったんです。そういう、「自分は周りに恵まれて、認められていて…」みたいなので、ずっと立って来ていて、この先も上手くいくと思える自信しかなかった。


今考えると、どれだけ甘かったんだろう、と思います。



 日本の全てをおいて一人で海外に行った瞬間、「あ、自分何も持ってねぇな」って、すぐに気付くことになりました。海外行って価値観変わったとはよく言うけど、自分は本当に変えるための価値観すら、一つも持ってなかった。だって人からの評価が、いつだって自分の価値だったから。


 ノルウェーに来て、本当に英語が話せなかったんです。ディスカッションの授業に出て、ネイティブでもないのにスラスラと人前で思っていることを話せる人ばっかりで、それを見て、自分情けねぇなと、常に思っていました。そして、英語が苦手な私はどうなったかって言うと、「英語に自信がないだけで、自分の意見にも自信がなくなった。」


 日本で言っていたような冗談も、海外じゃ全然通用しなくて、発言するのが怖くなってたから、友達もなかなか出来なかった。英語が出てこないだけで、自分のアイデンティティを表すことができなかったから、不甲斐なくて、ツラかった。日本の友達と電話しても、見栄張って楽しかった話しかできなくて、それが更に、苦しかった。

 日本にいたらするはずのなかったダサい経験も、いっぱいした。自分の中の足りない部分ばかりを、ただずっと見つめてた。


『留学』って響きはいいかもしれないけど、実際はこんなものでした。



でも、言語じゃなかった。結局自信のなさが、全てだった。



 北大も東大も三菱商事も超イケメンな彼氏も、日本の事を知らないヤツからしたら「あ、そう。」で終わるような代物で、そんなので自分の隣にいる人間をすごいと思わせるだけで満足しているようじゃ、一人になった時に本当に自信がなくなるってこと。自分の肩書きと評価してくれていた人間を失った時に、自分の中に何が残るか。これが人間としての魅力なんだと思いました。


 そこで気付いたのは、自分の外じゃなくて中に自信を作んなきゃいけなかった、ということです。それは、自分の中で、これをずっと続けているとか、コレならそんじょそこらの奴には負けないとか、自分自身が信じられて評価できる、外側じゃなくて内側に積み上げてきたナニか。そんなのは一朝一夕には獲得できなくて、だからこそ、誰にも見られていなくても努力できる人間になんなくちゃいけないって心の底から思いました。


 このブログに関してもそうなんですけど、実は去年の9月くらいに一回始めてたことがあって。でも1ヶ月くらいで止めちゃったんですよね。何でかって言うと、自分文章がちょっとうまいって、思っていたからです。反応がないと、「思っていたような場所じゃなかった」でやめていく。自分の期待通りじゃなかった、なんてことで場所変えてたって、そんなことやってたらいつまでたっても期待通りの場所なんて見つけられねぇよって。彼氏とっかえひっかえしてる女だって、最初は彼氏のノロけばっか言ってくるし、彼氏がちょっと忙しくなっても頑張ってノロケエピソード抽出して発表してくるけど、気付いたら3ヶ月後くらいにそいつ、別れてると思います。


 自分のいる場所はユートピアだって思いたい気持ちが強すぎたんです。だから、ツマんないことがあると、「やめる」になる。実際は、「てめぇのいる場所はユートピアでもなんでもなくて、どっちかって言うと地獄に近めの『現世』だ」ってこと。ちょっと居場所をずらしたくらいじゃ血の池から針山に移ったくらいで、実際どうなるかっていうのは、もう自分次第。そこをなんとか楽しい場所に見せようとして自分を立たせるんじゃなくて、もっともっと自分を見つめ直して、こんな自分だから血の池くらい楽勝だろって思えないといけない。


「人生は楽しい、仕事は楽しい、俺の個性を一番発揮できる場所だ」なんてのは、少数派のご意見だからもてはやされて立派に見えるだけで、それに合わせて飲み会で仕事のやりがいを熱弁する必要は無いし、人生を立派に見せようとインスタグラムを加工する必要もない。商社に内定して企業名で回りの友人にマウンティングをかます必要もない。





  誰が何と言おうと、正しさも優先順位も、自分の中にしかない。






 評価されるところに自分合わせにいってもつまんないから、ブログは誰かから見たら本当にしょうもないことかもしれないけど、絶対にやめないです。自分の中途半端で終わらせたことを、取り戻すためです。


 これから取り組む全てのことは、やっぱり一朝一夕には、いかないと思います。結果なんてものがあるかも分かんないような道を、たまには他人の綺麗に見える道を羨んだりしながら、それでも自分のペースでどこまでも、歩いていたいです。


 最後にまとめると、留学で学んだのは『等身大で生きることと、続けることの大切さ』です。


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