無名な作家のアートを買う人、スゴくないですか?

ビジネスという言葉は怪しい
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アート、好きですか?

アートは極めて、貨幣的である

 ワタクシ、絵を見る能力の著しい欠如を自覚しており、自発的に「そうだ、美術館に行こう」となることは金輪際ないと言えます。まずあの、美術館にいる人特有の悠長な歩き方、あれをするスキルがないです。背後に手を組むアノ歩き方が、ワタクシがやっても全く画にならないです。

 ですが当方、有り難いことに美術館に誘ってくれる友人が数人おり、少しずつアートアレルギーに耐性が出来つつあります。そして、最近気付いた。


「アートは極めて、貨幣的である」と。


 今回は少々硬めにアツく語るので、難しい単語を見ると即座にアナフィラキシーショックになり最悪の場合死に至るという人は、このような究極にしょうもない記事を読んで均衡を保ち、なんとか生きながらえて下さい。

価値意識はどこから来ている?

 当方、アートに興味がないにも関わらず、一丁前に『ムンク美術館』という所に行ってきました。ノルウェーの首都、オスロにある美術館です。ちなみに、私はオスロに行くことになるまで、『ムンクの叫び』ではなく、『叫び』が絵の名前だということを知りませんでした。これで私のアートセンスも、「察し。」という感じでしょう。

 で、この『ムンク美術館』なんですけど、お察しの通りノルウェーの有名画家である『エドヴァルド・ムンク』の有名作品を多数取りそろえている美術館、のはずでした


 当方、オスロまで行って、満を持してこの美術館を訪問した挙句、【『叫び』、日本開催のムンク展に出張中】という地雷を踏んで帰ってきました。『叫び』との交換留学かぁ?とすら思いました。

 結局、「まぁわざわざ来たわけだし」ということでそのムンク美術館には入ったんですけど、『叫び』を見られなかったワタクシ共は、たった20分で全ての作品を見終えてしまったんですよね。『叫び』以外の作品のためにチンタラ歩いてられないから。

 つまり、『叫び』以外の作品には価値を感じることが出来なかったワケです。


 そして、その時気付いたんですけど、この発想って「モノに対する自分の価値認識が、他人の価値認識に依存している状態」なんですよね。「『叫び』は多くの人が価値があると認めたアートだから、きっと我々にとっても見る価値に値するものなんだろう」という安直な発想。そしてこれが、極めて貨幣的だと言えます。

 貨幣というのは、実態はタダの紙や金属でしかないにも関わらず、それを「誰かが価値のあるものとして受け取ってくれる」という認識を共有することで、そのシステムが成り立っています。つまり、他人がそのものの価値を認めなくなり、受け取ってくれないと分かった瞬間、貨幣に対する価値意識が下がり、『タダの紙や金属』という実態としての価値に近づいていきます。これが、スーパーインフレーションの状態です。

 つまり、我々にとっての『叫び以外の作品』は、「紙に絵の具が乗ったモノ」という極めて実態に近い状態だったワケです。それはなぜかというと、『世間一般の価値意識』でしか絵を見る能力を持っていなかったからです。

消費者的発想

 そしてここで気付いたことが、この『世間一般のモノサシ』というのは、極めて消費者的な、凡人のモノの見方であるということです。

 世間一般のモノサシでしかモノを見ない人間、つまりワタクシは、極めて消費者的です。


 では、その一歩先を行くモノの見方とは、ナニか。

 少し前に読んだこの本のことを思い出しました。


 この本を一文で要約すると、


カネを生む側に回るということは、消費者側に「実態以上に価値のあるモノ」という『モノの見せ方』を生み出すことだ。


というものです。ナニを言いたいのか、さっぱり分かりませんね。


 簡単に言うと、いかにして「収益ー費用」に値する付加価値を作り出すか、ということです。そしてそれには、『どこに付加価値となる要素を見つけるか』を探る能力が必要になります。だから、エリートは「まだ価値のついていないものに価値をつける力」、つまり「まだ価値のない絵に値段を付けるような美意識」を鍛える必要がある、ということです。


消費者に対して、新しい領域に価値を見いださせる。

 そのためには、まず自分自身がまだ価値のついていないものに価値を見いだす力を付けなければならないワケです。これは俗に言う、ゼロからイチを生み出す発想ですね。

いかがだっただろうか 。

 アート自体には依然として全く興味がないワタクシですが、『アート×経済』から自分の無能さが垣間見えたことは、かなりでした。ちなみに当方、こういうのを考えるのが好きなだけで、『カネを生むこと』に対しては、本日のカバディリーグの試合結果くらい興味がないです。





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